アナゴの調理法と栄養価

アナゴの調理法と栄養価

魚を紹介するシリーズが始まりました!

今回の主人公は「アナゴ」です。

まずアナゴは東西で調理法が異なります。

関西では「焼く」。関東では「煮る」
煮るのと焼くのでは味わいがまったく異なるのもアナゴの魅力ですよね。

マアナゴは「ウナギ目アナゴ科クロアナゴ属」に属します。
クロアナゴ属のなかまには「クロアナゴ」「キリアナゴ」「ダイナンアナゴ」がいます。

マアナゴは北海道より南の日本各地に広く分布しており、水深500メートルの砂泥地に生息しています。
夜行性です。昼間はカラダを穴にもぐらせ顔だけ出して過ごし、
夜間になると穴から出てきてゴカイやエビ・小魚などを食べて生活しています。

産卵期は6月から9月ころです。
3~5年で成魚となり、オスよりメスのほうが成長がよく、オスは40センチ、メスは90センチほどにまで成長します。

寿命は5年から7年ほどで、メスのほうが長く生きます。

アナゴの名前の由来はたくさんあります。

 

・生態由来説
アナゴというのは岩と岩の隙間や穴場、砂の中などに住処を持ちます。
この穴にこもっているような姿から“穴ごもり”を文字って“穴子”という名前が付いたという説です。
この説が最も有力なようです。

 

・ウナギ由来説
近縁種の“ウナギ”の“ナギ”がアナゴに対する名称として使われるようになり、
それが変化して“ナゴ”といわれるようになった、という説もあります。

・ナガウオ由来説

体が長いことから、長い魚を意味する“ナガウオ”と名付けられ、その呼び名が時とともに変化し、
現在の“アナゴ”になったという説です。長いもので50cmにも達するハナアナゴという種もあり、
まさにナガウオという見た目です。

 

マアナゴは栄養豊富な魚で、特にビタミンAの含有量がトップクラスです。
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

 

いかがでしたでしょうか。どんな食べ方でも絶対的においしい「マアナゴ」について紹介いたしました。

また次回お会いしましょう!

 

令和2年度第3次補正 事業再構築により作成