アカエビの驚くべき身体構造と栄養価

アカエビの驚くべき身体構造と栄養価

魚介類を紹介するシリーズが始まりました!

と言いつつ、甲殻類なんですけどね。「アカエビ」です。

 

小さいエビなので「小エビ」として扱われることが多いです。
うれしいポイントは、比較的お値段が安価なこと。

 

アカエビは「節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目根鰓亜目クルマエビ科アカエビ属」に属します。長い学名…。

同じ仲間には、「キシエビ」「トラエビ」「ホッコクエビ」「モギエビ」などがいます。

アカエビは寿命が短いエビで、寿命は1年ほどです。
産卵後すぐに死んでしまいます。
寿命1年は「ホタルイカ」と一緒ですね。

 

アカエビは相模湾より南の海域に広く分布しており、水深5から30メートル程度の浅い海域に生息しています。
動物性プランクトンや小魚などを食べて生活しています。
産卵期は6~8月です。

 

エビって湯がく前は赤くないんですけど、アカエビは湯がく前から名前の通り赤いので「アカエビ」と呼ばれているんです。

アカエビを漢字で書くと「赤蝦」です。
「蝦(エビ)」は甲羅に覆われており虫のように見えることから虫ヘンが用いられ、「叚」は体を曲げるという意味です。
また、アカエビは殻が赤いエビなので、「赤蝦」となりました。

 

そんなアカエビさん。地方によって呼ばれ方が様々あるようです。
・アカシャエビ:愛知県
・コモンジャコ、トビアラ:大阪府
・バチエビ:兵庫県

 

アカエビには必須アミノ酸が豊富に含まれています。
・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)

 

ここでエビについて雑学をいくつか紹介します。

エビの心臓は、なんと頭にあります。目の後ろに心臓、その隣に脳があります。
そして胃も頭のなかにあります。
エビのみそっておいしいですよね?あれ、肝臓なんです。

私たちがもっとも食べる身の部分は筋肉なんです。
なんだかすごいですよね…。

 

いかがでしたでしょうか。
次にエビを食べるときには、頭にある心臓とその他もろもろをこの目でおがんでからいただきましょう。

 

令和2年度第3次補正 事業再構築により作成