鮭の不思議な世界
お魚紹介企画です!
本日の主役はさけ・サーモンです!!
焼き魚と聞いたらさけが思い浮かぶし、おにぎりの具材の定番だし、ふりかけにも人気だし…。
私たちにとってすごく馴染みのある魚ですよね。
近年ではスーパーアンチエイジングフードとして世界的に注目されているのをご存じでしたか?
そんな「鮭」の由来は、産卵のときに腹が裂けることから「鮭(サケ)」といわれています。
諸説ありますが元来鮭は魚ヘンに生で鮏(サケ)と書き、鮭が生臭いことに由来します。
しかし鮏ではイメージが悪いため鮏に似ている鮭に変更したと言われています。
鮭は川で生まれ海で育ち、また産卵のため生まれた川へ戻ります。
なぜ淡水と海水両方に適応できるのか不思議です。鮭は成長するにつれ体が銀化していきます。
そうすることにより浸透圧の調整ができ海水でも生きることができます。
生まれ故郷の川になぜ戻ってくることができるかは、未だに解明されていません。
また、鮭はオキアミというエビの仲間を食べて生活しています。
鮭は白身魚です。
身が赤い理由はオキアミを多く食べることによりアスタキサンチンという成分が蓄積されたためです。
アスタキサンチンはビタミンCの約6,000倍の抗酸化作用があり、シミ・シワ予防等の老化防止に有効と言われています。
・DHA…脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける
・EPA…血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる
・アスタキサンチン…老化防止、疲労回復
・ビタミンA…皮膚や粘膜を正常に保つ
・ビタミンB群…神経の機能の正常化
特に紅鮭にアスタキサンチンは多く含まれています。
みなさまの中でも勘違いされている方がいらっしゃると思いますが、鮭とサーモンは同じではありません。ならどう違うのか。
日本で消費されているサケ類には、いろいろな種類があります。
実は日常食べているサーモンもサケも、サケ目・サケ科に属している魚という点では同じ仲間です。
サーモンとサケ、それにトラウトが加わり、さらに日本語の別名や英名で比較するとかなり複雑です。
例えば日本でも漁獲のあるシロサケとカラフトマス。
シロサケは英語でチャムサーモン(Chum salmon)、カラフトマスはピンクサーモン(Pink salmon)です。
日本ではサケとマス、違う種類の名前で呼ばれているのに対して、英語ではどちらも同じサーモン。
ちなみにキングサーモンは、和名でマスノスケと呼ばれています。
トラウトを加えるとさらに複雑です。
1988年からサケ属に分類されるようになった海面養殖魚のニジマスはサーモントラウトと呼ばれ、
サケとマスのどちらも混ざった名前です。
しかしながら、サケ、サーモン、トラウト、マスと呼ばれている魚は、
すべてサケ目・サケ科に属している魚、かつサケ亜科に分類されています。
刺身で食べられるのは、サーモンのみです。
もともとサケを生のまま食べる習慣は、ルイベ(いったん冷凍して解凍)や
マス寿司(酢シメ)のような例外以外は存在しませんでした。
それを一変させたのが養殖のノルウェーサーモンです。
ノルウェーには天然のアトランティックサーモンもいますが、輸出されているものの多くは養殖です。
塩焼きやソテー、フライやマリネ、お寿司など、いろいろな形で日本の食卓に並ぶサケ・サーモン。
海や川を行ったり来たり、その生態も魅力的でとても奥が深い魚なのです。
令和2年度第3次補正 事業再構築により作成