高級魚の美味しさと希少性
魚を紹介するシリーズが始まりました!
今回の主人公は「クエ(アラ))」です。
超高級魚と知られている「クエ(アラ)」
九州では「アラ」という名前で、鍋料理でとても人気の高い魚です。
クエはハタ族マハタ属の一種で、クエの仲間はマハタ・キジハタ・アカハタ・アオハタです。
マハタ属の中でも特に大型の魚です。
また、クエは長寿魚で寿命は40年前後と言われています。
クエは一般的な魚より成長速度が遅く、1年で10㎝程度しか大きくなりません。
市場に出回っているサイズは60~70センチ程度で、5~10歳程度の個体です。
クエは山陰から九州の日本海沿岸と房総半島以南の大平洋沿岸に多く分布しています。
水深100メートル程度の岩礁域で群れを作らず生息しており、魚やエビ・カニを食べて生活しています。
クエの産卵期は初夏です。成熟するとまずメスとして子を作ります。
その後60センチを超えるとオスに性転換する「雌性先熟型」です。
クエはサカナ界ではトップレベルの高級魚とされています。
天然物のクエは漁獲量が少なく、市場にあまり出回りにくいため、時には1kgあたり1万円を超える値段で取引されることもあります。
成長速度が遅いため、大型になればなるほど希少性も高く、比例して値段が高騰していきます。
またクエは、ほぼ1年を通して漁獲されますが、その数が非常に少ないことも高価格になる大きな理由の一つです。
そして、なによりもその食味が絶品なんです。
クエの身は、淡白ながら脂の乗った味わいて、「クエを食ったら、他の魚は食えん」といわれるほどです。
クエは成長に時間がかかる魚ですが、成長する過程で、体の模様が9回変わると言われています。
九回の絵が書けると言われたことが名前の由来となり、漢字では「九絵(くえ)」と書きます。
クエは白身魚ですが脂ノリがとっても良く旨味が強いです。
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
いかがでしょうか。
高級魚「クエ」を紹介させていただきました。
また次回お会いしましょう!
令和2年度第3次補正 事業再構築により作成