底力の魚 カレイの隠れた魅力と生態

底力の魚 カレイの隠れた魅力と生態

魚を紹介するシリーズが始まりました!

今回の主人公は「カレイ」です。

 

早速ですが、ヒラメとカレイを見分けることができますか?
って絶対この魚の話題になったらこの話しになりますよ。

その度に目が左についてるのが…どっちだっけとなりますよね。
目が左向きについているのがヒラメ、右向きについているのがカレイです。

 

カレイは世界中に100種程度存在しており、日本近海にも40種程度存在しています。
本種のマガレイのほか、マコガレイ、メイタガレイ、アカカレイ、イシガレイ、ババガレイなどが生息しています。

日本近海に生息しているカレイの寿命は15年~20年程度と言われています。

カレイは魚類のなかでも長寿魚で、カレイの仲間であるオヒョウは寿命150年ほどで、体長2.5メートル・体重230キロを超える個体も確認されています。

姿かたちが似ているヒラメですが、カレイと異なり成長は早いですが寿命が短いです。

カレイは不思議な姿をしていますよね。

目が片側についているのって、私たちからはどんなものか想像できません。

カレイ、ヒラメもそうなんですが、幼魚の時代には右側に右目が、左側に左目がついており、普通の魚と同じような姿で泳いでいます。
ところが成長するにつれて、片目が頭を越えて反対側に移動し、海底に身を横たえて生活するようになります。

ヒラメやカレイが生活するうえで、この目のつき方は非常に好都合なのです。

それでは海底を見ていないかというとそうではありません。周囲の砂の観察も怠りなく行っています。

 

自分の体をカムフラージュするために、いつも体の色を周囲の海底の砂と同じような色調や明るさになるように変える必要があるからです。

 

目が両方とも片側についているおかげで、両目がレーダーとしての役割を十分果たせるのです。
海底にじっと横たわったままで、獲物を探し、敵を発見しなければならないとなると、目も忙しく働かせなければなりません。

実際にヒラメやカレイの目はよく動きます。

カレイの由来は諸説ありますが、カレイの体色が植物が枯れたような色で形がエイに似ているということから「カラエヒ(加良衣比)」と呼ばれており、それが「カレイ」に転じたためだと言われています。

 

いかがでしょうか。

 

高タンパク低脂質として知られている「カレイ」を紹介しました。
お寿司屋さんで大人気の脂が乗ったエンガワも実はカレイです。

また次回お会いしましょう!

 

令和2年度第3次補正 事業再構築により作成