マグロ:海の黒いダイヤとその多彩な世界
魚を紹介するシリーズが始まりました!
今回の主人公は「マグロ」です。
みんな大好きな最も有名な魚だといえるでしょう。
マグロとは、スズキ目・サバ科マグロ属に分類される硬骨魚類の総称。
学名の「Thunnus」はギリシア語で「突進」を意味する言葉に由来します。
魚体が大きく遊泳力に優れ、分布域や回遊範囲が非常に広大なことが特徴です。
マグロの祖先は、熱帯地方の沿岸域に生息していたサバに類した魚で、その中から外洋域に分布を広げ進化してきたものとされているそうです。
日本人とマグロとの関わりの歴史は非常に古く、縄文時代の貝塚からマグロの骨が発見されています。
江戸時代になると、日本沿海で獲れたマグロをそのまま捌き、ヅケにして食べていたとされています。
現在では、脂の乗ったトロが人気ですが、昭和の初め頃まではトロの部分はアラとして扱われ、焼いたり煮たりして脂を落としてから食べていました。
「マグロ」の語源は諸説あります。
目が大きく黒いことから「目黒」→「まぐろ」が由来とされる説、船の上から背が黒いマグロが泳いでいると、真っ黒な小山のように見えたことから「真っ黒」→「まっくろ」 →「まぐろ」となった説、
常温で時間が経つと真っ黒になることから「まっくろ」→「まくろ」→「まぐろ」となったなどがあります。
実はマグロの種類はたくさん存在します。
クロマグロ、ミナミマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、コシナガマグロなどの種類があります。
ちなみに「バショウカジキ」や「メカジキ」「マカジキ」などのカジキはサバ科ではなくカジキ科に属しており、マグロ類とは全く別の魚です。
「本マグロ」と呼ばれているものは「クロマグロ」のことを指します。
魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」とも称される最高級品種。
まぐろの仲間では最も岸へ近づく種類で最大全長3m、体重700kgにも達します。
地中海を含む大西洋に分布する「大西洋クロマグロ」と、日本近海から北米大陸西海岸にかけて生息している「太平洋クロマグロ」があり、同じくらいの大きさの個体が集まって群れをなし、時速80~90kmの高速で年間約3,000~5,000km回遊しています。
5~6月ころが産卵期で、その数は約1,000万粒。
エサは肉食で、イワシ、ボラ、サバ、トビウオなどの小~中型魚を積極的に捕食し、成長とともにイカ類への依存度が高くなり、夜間はイカを捕食していることが多です。
マグロの漁法には、「一本釣り」「延縄(はえなわ)」「旋網(まきあみ)」「定置網」があります。
本マグロは、捨てるところがないと言われるきらい、それぞれの部位がおいしいんです。
「だんらん処一」では、新鮮なマグロの味を味わうわことができますので、ぜひお越しになってご賞味ください。
※入荷状況によって異なります
令和2年度第3次補正 事業再構築により作成