サザエの世界 彼らの生態と食材としての魅力
魚を紹介するシリーズが始まりました!
今回の主人公は「サザエ」です。
サザエはサザエ科の巻貝で種類がとても多く、日本だけでも54種類存在すると言われています。
食用として市場に出回っているのはサザエ・チョウセンサザエ・ヤコウガイです。
また、サザエの寿命は長く20年程度と言われています。
サザエは比較的暖かい海域を好み、太平洋側は外房まで日本海側は秋田県辺りまで分布しています。
水深30メートル程度の浅瀬でワカメやテングサ等海藻を食べて生活しています。
また、産卵期は夏です。
サザエの名前の由来はハッキリしませんが、小家(ささえ)という説や小さな枝(え)をたくさん付けた貝(ささえ)という意味ではないか等の諸説があります。
漢字の「栄螺」は当て字で、他にも「拳螺」という字も当てられます。
古くから岩礁にいる、当たり前の貝なので語源は正確には残っていないのが実状です。
また、「姫サザエ」というのはサザエの別種ではなく、若いごく小型のサザエの別名です。
日本海のサザエはあまり大きくならず、成長しても殻長10センチほど、太平洋側のものは非常に大きくなり、殻長20センチを超えるものがあり、寿命は7~8年と言われています。
サザエもアワビと同じですが、水の冷たい地域では成長速度が遅くなります。
サザエの雌雄は外見では分からず、殻から身を取り出して生殖巣の色がグリーン系ならメス、クリーム系ならオスです。
サザエは高タンパク低脂質です。
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・コハク酸(肌の引き締めや潤いを補う)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
サザエを食べる前は砂抜きをしてください。
獲れたてを貰ったりした場合は、サザエを 海水(人工海水なら、3%程度の濃度)に入れて、3~4日置いて下さい。
ただ、酸素不足になりがちなので、空気を送るポンプを使わないとサザエが死んでしまう可能性があります。
いかがでしょうか。
「サザエ」を紹介させていただきました。
また次回お会いしましょう!
令和2年度第3次補正 事業再構築により作成